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超大国アメリカの大統領は誰?

アメリカ大統領選が終わってから早二週間が経ちました。

バイデン?トランプ?訴訟に敗北宣言?郵便投票の無効化?などなど、ニュースでは様々な話題が飛び交い混乱している方も多いのではないでしょうか。

 

今回はアメリカ大統領選挙がどのように行われ、どのような現状となっているかについて簡単にご紹介したいと思います。

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1. 今回の対立候補

 今回の大統領選挙で対立した候補者は、現職である共和党ドナルド・トランプ氏と民主党ジョー・バイデン氏です。

 

 トランプ氏は4年前の2016年大統領選挙で民主党の候補者であったヒラリークリントン氏を打ち破り大統領に就任した人物です。

 バイデン氏= 2008年から2016年までの8年間オバマ政権の副大統領を務めていました。

 

2. それぞれの政策

 トランプ氏はラストベルトと呼ばれるアメリカ中西部の錆れた工業地域に住む、中間層の中でも貧しい白人男性の支持を集めています。そういった背景もありTPP(環太平洋パートナーシップ協定)からの離脱や、環境問題および気候変動への取り組みであるパリ協定からの離脱など国内白人層のための政策を重視してきました。

 今回の大統領選挙では新型コロナウィルスの蔓延に伴うパンデミック対策をどのように実施していくかが重要な争点となりましたが、トランプ氏はパンデミックの中でも経済的な問題を重視し、大型減税といった経済政策を行うと主張しています。

 

 バイデン氏はオバマ政権時代のレガシー(遺産)であるオバマケアやTPPへの加入などオバマ政権との継続性を強調しています。またパンデミックの対策としては、経済的な側面よりも公衆衛生上の側面を重視しており、ヨーロッパで行われているロックダウン(都市封鎖)といったウィルスの封じ込め政策を取ると思われます。

 

3. 選挙はどちらが勝った?

 今回の大統領選挙で非常に注目を集めたのが、郵便投票制度です。日本では重い障害を抱える人などごく一部の人にしか認められていない郵便投票制度ですが、アメリカではアイオワ州を始め以前から郵便投票制度は広く活用されてきました。

 現在バイデン陣営とトランプ陣営とでは、郵便投票を行うにあたって不正が起きたのかという争点で訴訟問題が起きています。

 

 実際の選挙結果はバイデン氏が大統領選挙人の過半数である270人をとったので勝利宣言を行っていますが、トランプ氏はそれを認めておらず通例で行われる敗北宣言を現在に至るまで発表していません。

 トランプ氏としては郵便投票を無効化してしまえば比較的郵便投票によって票を得たバイデン氏に逆転できる見通しがあります。

 しかしながら郵便投票による不正の事実は確固たる証拠によって裏付けられていないと言われており、トランプ陣営の訴訟運動は勝算が低いとみられています。

 トランプ陣営としては、来年の1月に行われるジョージア州上院議員選挙までトランプ旋風を維持したい構えであると思われます。トリプルブルーと呼ばれる大統領、上院、下院の全てが民主党に取られる(議会では多数派を抑えられる)シナリオを避けたいこともあり、ジョージア州での上院議員選挙はとても重要と言えます。

 

まとめ

皆さん大統領選挙についての理解は深まったでしょうか。日本とは違う大統領と言う仕組みに戸惑う方も多いとは思いますが、それぞれの候補者の特徴や主張している政策等について少しでも知ることができれば、その全貌を少しばかり明らかにしていくことができると思います。

 

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